Team Eurasia-iRC TIRE

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落車について Part2

昨日はアカデミーでの落車の傾向について書きましたが、じゃ、U23 2~3年目のユーラシアの選手たちはどうなんだ? って話です。

結果から言うと各選手(6名)のレース参戦数を合計すると228。落車回数は5回。2.19%で落車が発生する確率になります。この5回の落車には全日本選手権個人TTの落車 3回(2名)が含まれています。

 

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本来なら車のサーキットである富士スピードウェイで行われた今年の全日本選手権TTの落車を「滑りやすいコース」の責任と押し付けるつもりはありませんが、「特に危険なコースである」事は間違いありませんでしたし、更に試走が十分に行えなかった主催者側の都合や、監督の責任下において空気圧のセッティングなどが行われた事を思うと、特にコンマ1秒を争うタイムトライアル競技の性質上、選手が作った落車の原因は僅かなものになると考えています。

仮にこの全日本選手権TTでの3回の落車を除いた場合のシーズンを通したチームの落車回数は2回となり、落車の確率は0.88%となります。

因みに2016-17年にアカデミーで計3回の落車をしたHは現在ユーラシアに所属し、ここ2年間で90レースを走り落車は3回(今年の全日本TTの2回の落車も含まれています)。落車の確率は3.33%になっています(全日本での落車2回を除けばここ2年間の確率は1.1%です!)。

落車は限りなくゼロに近く減らすことが可能です。それには選手の意識を変えることが最も重要ですが、同時に主催者、コーチ、監督の意識も変わって欲しいと思います。

「レース中の落車は仕方ない」で済ませるのではなく、落車の原因はなんだったのか?どうしたら防ぐ事ができたのかを考える必要があります。

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サイクリングアカデミーで「落車の原因」と「防ぐ方法」について考えるグループワーク。選手が自らファシリテーターを行うことで、自らの落車について再考する機会も増えます。


落車について Part1

サイクリングアカデミーでの中高生の落車に関する資料を整理しようと過去の数値を集めてみました。
初年度の2015年のデータは見つけられなかった…深い闇の中…あっ私のHDD内の深い奥のどこかにあると思われます…

で、2016年以降 過去4年分のデータが下です。

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年によって参加者数、参加レース数、参加期間が異なりますので、それぞれのレース参加者数を足したものが「ユニット」です。例えばRR年のXXのレースでエントリーが4名、YYのレースでエントリーが6名の場合はユニットが10となります。

落車数をユニットで割ったものが「1人の選手が1レースで落車する確立」となります(で、合ってますよね?)。

2018年からグッと減っていますが、2016年から落車に対する対策を考えていたのですが、2017年からは更にレース中の落車ゼロを目指した効果…だといいのですが、正直わかりません(冷汗

しかし、一つはっきりと言えることは、落車の原因は様々ですが、「周囲の環境」以外にも「当人」に原因がある落車も多数起きています。

上の表の「落車選手」はA,B,Cとありますが、これは落車した選手をそれぞれ示します。
2016年は落車が11回発生していますが、落車した選手数は10名です。J選手が一人で2回落車しています。さらにこの選手は翌年も1回落車しています。
そして複数回落車した選手を色分けすると、落車した選手の中で半数以上が複数回落車している事がわかります。

4年間で合計38名の参加があり、落車は26回発生し、全く落車していない選手は22名います。平均すれば1人の選手が1つのレースで落車する確率は10.2%ですが、3名の選手で27分の9回落車しています(各選手が同じレース数に参戦している訳ではないので、この理屈は正しくはありませんが、この場合はレース数が多い選手=落車が多い 訳ではないので、このまま進めます/因みにJ選手は2年で8レース走り落車は3回=37.5%。Iは25%、Hは23%の確率です)。

このようにしてみると、全く落車をしない選手が半数以上いる中で、一部の選手が複数回落車していることがわかります。

これはその選手が特に落車を起しやすいことを事を示しています。落車している多く選手は「自分が落車するのは自分に非が無い」と思っている選手が殆どだと思います。先ずは自分の非を認めて、「どうしたら防ぐ事ができたのか?」落車の原因を深く探してみてください。

プロを含む全ての選手の統計を取っているわけではないので一概には言えませんが、「落車の少ない選手の基準」として2%以下くらいが妥当だと思います。逆に言えば2%くらいまでは自らの能力を引き上げる事で落車の確立を下げることができます。

いずれにせよ、落車をしない為の意識の改革はキャリアを積んだベテランになるほど、修正できなくなります。可能な限り若い内に完成させることがとても重要です。

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落車の原因を皆で考えるグループワーク。潜在的に眠っている(眠らせている)落車の原因を掘り起こします。



Part 2に続きます。

teameurasia.hatenablog.com

Kemzeke

21位 大町
35位 花田

DNF 鈴木
DNF 山岸

 


9/25
天気 雨
気温 22℃
風 やや強い
距離 110km
空気圧 7.5bar
結果 21位
レース前の考察 前回のレース同様、風が強く道も細い区間がある上に石畳もあるコースの為、スタート直後から前に居ないと
まず、生き残る事が出来ないだろうと判断して、先頭でローテーションに加わる位の気持ちで走っていこうと心がけてスター
トした。

展開 レーススタートしてからやはり、先頭付近で激しいペースアップで、ローテーションし始めていたので、そこに加わり
ながら次に備える。集団はバラけなかったものの、やはり後ろにいるよりは前で回っている方が楽なように感じたので、なる
べく下がらないようにしながら、アタック合戦に参加していく。3.4周目辺りで、4人が抜け出すも、そこには反応する事が出来
ず、次の動きに備える、4人が吸収された後に、先頭付近で落車が起き、そこを境に先頭ではペースアップが始まり、集団が2つに
割れる。前に入ったものの、そのまま抜け出し続けることは出来ず、集団はひとつに戻りその後、二名が抜け出す。そこに向けて
の追走の動きが幾つかあり、何回か乗るも決まることはなく、そのままレース終盤へ。先頭付近で待機していると後ろがコー
ナーの立ち上がりで、中切れが多発しているのが確認された直後に先頭はペースアップ。一気に集団の人数を減らしに行く。か
なり人数が減り、その後、数名が飛び出して行くのに反応出来ず、最終周を集団でそのままゴールした。
感想 アタック合戦には参加したものの、肝心な勝ち逃げに乗れなかったのはやはり反省点。次もしっかりと動いて乗って行け

Houthulst

7.3km×16=116km

結果 27位 (-1lap)

内容
前回のレースで調子が上がっているということが分かっていたので、今回は逃げに反応していくことを目標にスタートした。 序盤の方は集団内で待機して走っていた。 4周目にかなり逃げが行っていることに気付き、タイミングを見て5周目のホームストレート過ぎた後にアタック、右に曲がって登った先で前の15人ほどの集団に追い付いた。 そのままその集団で走っていると10人ほどの集団に追い付き、20人ほどの集団になった。 しかし、ラスト4周くらいでそこから5人ほどが抜け出し、ラスト1周に入る前でもう5人が抜け出した。 ラスト1周で抜け出した5人に追い付こうと、ラスト1周のホームストレート過ぎでアタックしたが、あと5車身ほどが埋めきれず、下りに入り離れていってしまった。 1人で走っていると、後ろから1人が追い付き、2人で走りフィニッシュとなった。

考察
今回、頭を使って逃げに反応していこうとしていたが、消極的になってしまい、前の集団に乗れたのもギリギリになってしまった。 前の集団に乗ったあとも待ちすぎてしまい、合計10人ほどに先行されてしまっていた。 しかし、5周目にアタックして追い付いた時や、ラスト1周でアタックして前を追いかけた時に、自分の中で踏めている感覚があり、そこは良かったと思う。 次回のレースはベルギー最終戦になるが、消極的になりすぎないようなレース展開をしていきたい。

TEXTIELPRIJS VICHTE

大町が地元のクラブチームのメンバーとしてプロのレースに参戦した。

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レース中盤、先頭集団の15名を追走し、第2グループを形成するがメイン集団に吸収された




9月17日

天気 晴れ

気温 25℃

距離 170.63km

風 やや強い

空気圧 7.5Bar

結果 79位 出走139名

レース前の考察 初のプロケルメスという事もあり、まずどんなものなのかが全く検討がつかなかったのもあり、目標としてはかなり控えめとなる完走をまずは頭に入れて走るようにする事に。そして余裕等あれば積極的に動いて行こうと考えながらレースを迎えた。

 

展開 スタートして、いつもとスピード域が違うためか、目が追いつかない感覚で少し恐怖心を感じて下がってしまう。思ったよりもコースが広いため、何とか集団が分断すること無く、走る事ができていた。3周くらいかけてようやく少しづつ前の方へ上がっていく事が出来たものの先頭まではたどり着けず、集団の中盤よりは前くらいまで上がる。先頭付近では激しいアタック合戦になっておりなかなか上がりきれない。その後、先頭集団が形成され、集団のペースが緩んだタイミングで前に上がり、様子を伺いながら少し余裕があったのでチャレンジしてみようかなと思っていたタイミングで前の選手が勢いよく飛び出して行ったので、何も考えず本能的について行く事に、最初は5秒程しか開かなかったもののその後、Taltaretoの選手がペースを上げ、集団から30秒以上の差を開くことに成功する。3人でローテーションして進んで行くうちに、前から単独で飛び出していた選手を2人回収して、5人でまわしていく。キツいが回らない訳にもいかなかったので、引く意思を見せつつ何回かに1回は休ませて貰っていた。1周ほどその5人で飛び出していると、後から8人くらいが追いついて来てちょうど良いくらいの大きさになる。ほぼ全員でローテーションをしていたもののその後、集団がペースを上げ吸収されてしまった。その後は集団内でひたすら耐えて、残り1周だけ前にあがり、チームメイトのアシストをして集団内でゴールした。

 

感想 きつかったがとても楽しかった。何よりも追走だがアタックしてアクションを起こす事が出来た事はとても良い経験となった。次のレースでは今回経験出来たことを活かして、良い成績を残すことが出来るように走って行きたいと思った。

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