Team Eurasia-IRC tire

サイクルロードレースチーム Team Eurasia-IRC tire 日本と欧州で活動中!

ポジション

残るレースが2つなったが、清水のサドルのポジションを10mm下げた。
シーズン中にサドル高の大きな変更は様々なリスクを負うことになり、一般的には2~3mmずつを数日毎に変えていく事が多いと思うし、僕もそれを推奨する。

しかし、清水の場合はスムーズな回転を妨げると判断できるほどにサドルが高い。

この事は2016年2月にポジションを合わせた際に気付いていたが、先ずは「本人のやり方」を尊重しようと7月までそのポジションのままで走っていた。

しかし、シーズンも後半に入り、コンディションが上がらない事から「監督の責任」の元でサドルを一気に20mm下げ、サドルを後退させ、ステムを20mm短いものに交換した。

このポジションを変えたのはベイテムでのレースだったのだが本人は腰の張りを訴え1時間でリタイヤとなった。

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本人はスピードに乗せ難いと感じていたようだが、1時間ながらNPが310ワット、20分のMMPが284ワットと今期の最高値を更新した。これはポジションを変えたことによる腰への負担が増えた事よりも、「腰を含めた身体全体を使いパフォーマンスが上がった事で腰に負担が集中した」とポジティフに捉えた。
また違う視点ではサドル位置やハンドル位置を変えても、踏み方、ポジションはそのままでその「変更後のポジション」を乗りこなせない場合も多々あるが、清水の場合は上手く乗りこなせていると感じ、しばらく腰などの様子をみながら継続する事にした。

その後、2週間後のレースでは勝ち逃げに乗り、最後は千切れてしまうが大きな手ごたえを7月26日 Flobecq のレースで感じることができた。
そして8月7日のフランスで行われたエリートナショナルのレースでは6位に入賞し、ポジションに対する確信を持っていた。
この時のデータは3時間15分のレースでNPが294ワット、MMPにしても各時間帯においてベストを更新、もしくはそれに近い数字を残す事ができた。パワーなどはレース展開に左右される事が大きいが参考に価する数値である。

しかし、清水の中でブリッジを掛けた時に「追い付く事ができない」事が課題となったが、その解決策で「サドルの高さを上げて(約10mm)ギアのかかりを良くする」事を実践したが、実際に1~3分程度の強度の向上には繋がらなかった。

 

2017シーズンに向けて「きちんとポジションを決める為の情報収集」として再びサドルの高さを10mm下げる事を提案し、腰を引いたポジションを意識するように伝え、2日後の27日のレースを迎えた。
ざっくり言えばNPは290ワット。今シーズンの最高値(2時間半以上のレースにおいて)に-4ワットに迫る数値を残すことが出来た。5分及び1分のMMPは9月の最高値を残す事ができた。ポジションを変更する前の24日のレースでは20分のMMPが今季最高であったがこれは追撃集団に加わり一定の高い強度で踏み続ける事があった事が要因と見られる。

 

 

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パイオニアのペダリングモニターを使用しているが各MMPを打ち出して表に記している。いつのレースがどの強度でどの程度のパフォーマンスだったかをレース展開を考えながら一目で確認する事ができる。ヒストグラム等のデータと合わせて検証する必要があるがここでは割愛します。

 

 

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赤は今期最高の成績を残した8月7日のフランスエリートナショナルのレース。3時間15分という普段より45分も長いレースだったがより高い強度で踏めていた事が分かる。
青が今回サドルを下げて2日後のレース。特に20秒~3分の強度では赤い線を超える事は出来ていないが4分30秒~10分くらいの強度では赤い線を超えている(より高い強度で踏んでいる)。
レース展開によっても左右されるとはいえ9月中のレースの中で最も良いパフォーマンスと言える。

この冬の課題としてこのポジションをしっかりと定着させ、2017シーズンを迎えたいと思う。