Team Eurasia-iRC TIRE

🚴‍♀️ロードレースチーム Team Eurasia-IRC tire 日本と欧州で活動中!

チームユーラシアからの提案です。皆さんOSTをしっかりと行いましょう!

ここ数年、「FTP」と言う言葉を選手からよく聞く。FTPとはCoggan博士が2000年初頭に提唱した「Functional Threshold Power」の略で、その定義は60分間定速で走る続ける事のできる出力(Power)で、計測方法は20分間のタイムトライアルがそれに近い数字が出ると言われている。

本来なら乳酸値を計りLactate Threshold(LT=乳酸性閾値 もしくはAT 無酸素性作業閾値。このLTとATは同じ数値であると提案しているトレーナーもいれば、LTとATを別なものとしているトレーナーもいますが、ここでは説明は省きます)を元にトレーニングのプランを立てなくてはならないところを、もっとお手軽にLTでの出力(パワー)を数値化する為に提唱されたものだと解釈している。実際にJoe Friel氏は乳酸性閾値を基にしたFTP値の測定方法も提案している。

60分間 定速で走る続ける事のできる出力をなぜ20分間のTTで計測するのかは、謎です(笑 多分、練習で20分間出せる能力は60分間持続できる潜在能力を持っている・・・と言う仮定の元での話だと思う。この数字、元々の意味はAT値をパワーに置き換えた数値だと思うのですが、かなりの誤差があると思います(もちろんドンピシャの人もいると思います)。一般論としては20分間のTTは圧倒的に60分間定速で走り続けることのできるパワーよりも高い数値が出るべきだと思うのですが・・・

で、結論から言うと、ある数値を基準にトレーニングを行うことはサイクリストにとってとても有効だと思う。しかし、FTPと言うキーワードが一人歩きし、パワーメーターを使っているというと言うだけで「やってる気」になっている選手が多い。しかもそのFTP値がいい加減な数値なのだから話にならない。

FTPは?とか、TSSは?NPは?とか聞けばポンポン言葉のキャッチボールが出来る。しかし古くから言われている「限界まで追い込むトレーニング」が最も有効なトレーニングである事を改めて選手たちには伝えたい。「トレーニングの時間×強度」を最大限に引き上げ、数値化する為にパワーメーターが有効であり、FTPとかTSSとかNPなどの数値が生きてくると考えています。


で、OSTとは・・・Old School Traniningの略で古くは80年代頃にまで遡って行われていたトレーニングです。明日のジョーや巨人の星まで行ってしまうとやや古すぎる感がありますが、せいぜいロッキーくらいがちょうど良いかと思います・・・


最近、行っていなかった体力測定を再開した。負荷の掛け方は3分毎に30ワットずつ増やしています。4年前の選手たちのデータも残っているのでとても参考になります。写真は清水。膝の具合が良くないが回復の兆しを見せています。





この数値を基に鳴海は苦手な平坦でのTTの能力を引き上げるトレーニングメニューをローラー台を中心に行っている。現在、彼が残しているレースでの成績、U23 1年目である事を考えると、まだまだ伸びシロは大きいと思います。