Team Eurasia-iRC TIRE

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花田聖誠 骨盤を立てた前傾姿勢のフォームについて 1/2

花田の取り組みについて紹介したいと思います。

花田 聖誠
帰国してから2週間は外出する事が出来ないので、この機会に自分のフォームについて考えたいと思います。自転車で速く走る事を目標とした場合、フォームが低い姿勢でしっかり保てていないと風の影響を受けてしまい速く走る事は出来ませんし、出力にも影響してくると思います。


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以下橋川注 
足が上死点を過ぎてから踏み下ろす(膝を下に下げる)際、骨盤を立てたほうが大腿骨と骨盤の角度がより開いた状態から踏み込むことができるので、より高いパワーを発生させることが出来ます。
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緑1は大腿骨頭と呼ばれる大腿骨と骨盤の接続部位…ここを軸として緑2(膝)を下に押し下げる場合は大殿筋を中心にハムストリング 内転筋、脊柱起立筋など裏側の筋肉(水色線)の収縮によって膝(緑2)が下に押し下げられる。 緑1を軸にした場合、3-1、2-1の角度が適度に開いている方がより大きな力を発生させることができる。例えばフルスクワットなど、膝を深く折った状態からでは同じ質量のものを同じ距離移動させることが難しくなるのと同じ理屈である。

赤5は肩の位置を示している。ロードレーサーのハンドルポジションなど、肩の位置を低くする必要がある場合、赤4の背中部分でアーチを作る事が出来ない選手は可動域の大きい緑1で曲げて姿勢を低くする必要が出て来る。 背中のアーチを作る事が出来る選手は骨盤を立ててより効率の良く筋肉を稼働させて、より姿勢を低く、空気抵抗を減らす事ができる。



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以下 花田によるレポートに戻ります。

今回僕は、乗車時に骨盤を立て、より低い姿勢を保ったフォームを作るようにしたいと思います。
以下は3月24日のフォーム

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レーサーパンツのiRC ロゴのRの真上にある点は「腸骨稜」で、iの下部にある点は「大転子」。 大腿部分から大転子を支点に腸骨稜の角度が開いている方が、ハムストリング、内転筋、大殿筋、脊柱起立筋等の「裏側の筋肉」をより効率よく動かす事ができる。 背中にアーチを作れない選手は前傾姿勢を作るために、骨盤から寝かせざるを得なくなるので骨盤が寝ている選手が多い…日本人選手や女子選手にこの傾向は強いと思う。体型に比してクランクが長い選手も同様のことが言える。

因みに花田はOnebyESUのJクランク165㎜を使用している。


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https://tsss.co.jp/web/?p=6029


前傾姿勢(もしくはより低いハンドルポジション)を保ったまま、骨盤を立てたフォームを作る為の課題

*背中にアーチを作れるように、腰回り、背筋、背骨、肩甲骨周辺の柔軟性を高める。 *体幹を鍛え前傾姿勢を保てるようにする。 メニュー

・背骨の柔軟性を高める為に、ハラーサナというストレッチ(下図)。

・体幹(プランク、サイドプランク)、腹筋、背筋

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現在の柔軟性は、上図の通り、足が床に付くまで10cmくらい。背骨が柔らかい人は膝が床に付くほど。この状態で膝を伸ばすのが本来のフォームだが、それさえできない。

  

柔軟性を高めていく為に、まずは出来るところまで後ろに足を運び、そこで15秒キープ。それを複数回行う。慣れてきたら秒数と回数も増やしていく。

壁を使い出来るところまで足を下げる。
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↑壁を使って足を下に持っていき背骨に更にアーチを掛けてあげる。この方法も取り入れる。

 目標としては、まずは膝を伸ばした状態で足の指先がつくようになるまで。これを7日以内に出来るようにしたい。最終的には14日間で膝が床に付く、その状態で骨盤を立てたフォームを作れるように継続していきます。

2/2完結編はこちら。

teameurasia.hatenablog.com