Team Eurasia-IRC tire

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欧州プロを目指すという事 竹之内悠 1/3

多くの選手がヨーロッパでプロになる事を夢見たり、目標にしていると公言している。
大きな夢や目標を持つことは決して悪い事では無い。
しかし、多くの選手はU23で欧州アマチュアレースで優勝し、UCIポイントを獲得すればプロになれると考えているフシがある。
アマチュアレースといえど欧州のトップカテゴリーで勝つことはとても難しい事だし、UCIポイントの獲得はさらに難しい。

例えばU23 1年目の選手が4年後に欧州プロを目標にするのであれば、現在の成績、実力を知り、1年後、2年後、3年後の目標を設定する必要がある。さらに1年後の目標達成の為のマクロな計画も必要です。
計画を立てた際にそれが無理が無いか…絵に描いた餅なら語るのは簡単ですが達成に向けて手ごたえを感じる事が出来ないのであれば意味がありません。

もし計画に無理があるなら、目標の設定期間を長くする等の対策が必要だし、その過程で大きく目標から外れるようなら欧州プロと言う目標そのものを書き換える必要が出てきます。


でも実際には欧州プロになるためにどのような成績を残し、何年かけてプロになっているのか?を書いたサイトが日本には無いので(ベルギーではアマチュアレースの報道も多いので自然と選手達は頭に入っているのだと思う)いくつかの例として挙げてみました。

欧州プロはとても厳しいハードルです。それは日本人だから身体能力的なハンディがあるのではなく、欧州選手達にとってもプロになる事はとても大変な事です。

それでも欧州プロを目指すのであれば、とても大変な事であることを受け入れる必要があります。1週間程度の合宿であれば、「強くなりたい」と言う気持ちを持ち続け、どんな困難で厳しい合宿でも多くの選手が耐える事ができます。それを4年、7年、10年と持ち続け行動しなければなりません。そしてそれは時に楽しい事ばかりではないと思います。




竹之内 悠 1988年生
2010年

U23 4年目  ユーラシアに加入2月28日 初戦リタイヤ。

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ベルギーでの初戦 スタート前。左から中根英登、伊藤翼、中山卓士、竹之内悠、外勢健一郎。

2戦目は出走150名以上のレースで24位。初賞金。
4月 IC.1 カテゴリー 出走175名のステージレースで13位と同タイムで37位完走。

5月1日 Veldegem 10位入賞 展開に絡みながら先頭集団に加わり最後は2名で千切れて10位でフィニッシュした。

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5月31日 Ruiter 9位。2度目のトップテン。このレースが欧州遠征 最終レースだったので「もう一度トップ10」に対する集中力と言うか執着心が外から見ていても伝わっていた。

2011年
ベルギーのクラブチームに所属。チームのクラブハウスでニュージーランド等の外国籍選手達との生活環境にうまく適応できず、成績上では昨年の良い状態を上回る事は出来ていなかった。シーズン後半にユーラシアがツールドギアナに招待され、竹之内を招聘。ここで3位に入賞する。

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2012年
エリート2年目。ベルギー3シーズン目はユーラシアに戻る。夏場は半数以上のレースで10位に入賞していた。自分から動き、レースを作っていたのは外から見ていて伝わっており、「勝ったことない」にもかかわらず、ベルギーのブックメーカーでは「最低倍率=最有力優勝候補」となる事も度々あった。

 

7月22日 GP Perenchies UCI1.2 出走150名前後 8位 完走55名
このレースにはブリヂストンアンカーも出走しておりトマレバが25位、西園30位、シスクラースが40位だった。ラスト2周でパンクし、ラスト5㎞で集団後方に追いつき、そこからのスプリントで8位に入賞しヨーロッパツアーでのUCIポイントを獲得した。

 

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8月末の帰国を前に、なんとしても優勝したいと言う気持ちが強く、相談しながら「入賞よりも勝ち狙い」を狙っていく事を決めた。

7月28日 Bambruggeで初優勝。出走170名。自分からも数度動くが、「人数が多く振り出しに戻されることが多かったことから、今日は決まらない」と腹を括り、集団で待機。40名まで絞られた集団からラスト1㎞で単独で抜け出し、後続を振り切り逃げ切りで優勝。1~5位までの選手は欧州でコンチネンタルチームもしくはプロコンチネンタルチームでの経験を持った選手達が上位を占めた。

 

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 実力も経験も無い選手は「入賞より勝ち狙い」はするべきではないと考えている。竹之内の場合はトップテンに入賞して2年以上経験と実力を上乗せし、このカテゴリーのレースでは「計画通り」に勝つことが出来た。経験と実力がないまま「勝ち狙い」をする場合、それはただの「消極性+まぐれ」で勝つチャンスを待つだけになる。


8月1日ZILLEBEKE-WESTOUTER-ZILLEBEKE 6位
このレースはインタークラブ(IC)と呼ばれるカテゴリーで当時は細かく細分化されていなかったが、今ではIC.1 と呼ばれるコンチチームとアマチュアトップチームが参戦するレベルの高いレースだった。この年の上位6名全員が後にワールドチームもしくはプロコンチネンタル、コンチネンタルチームに所属している。2位の87年生まれのCLAEYS Dimitriは2年後の2015年にコンチチームと契約、2016年から4年間プロコンチに所属し、2020年にようやく「ワールドチーム」に加入(コフィディス)」している。

 

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 http://teameurasia.hatenablog.com/entry/20120801/1343860249

 

このレースにはコンチネンタルチームが複数参加していた(記憶では4チームくらい)。レース後、泥が付いた顔のままの竹之内の手を引いて全てのコンチチームに「チームに入れてくれ!」と回ったのが今では良い思い出。そして、竹之内を採用したColbaチームのピーターボウエンスさんは現在 Tartaletto-ISOLEXと言うベルギーコンチチームの監督をしている。

 

8月15日 GP Gommegnies (FRA ELITE NATIONAL)

7月28日のレースで優勝したものの、「自らレースを支配して勝ったわけでは無いし、嬉しかったけれど、納得は出来ていない」と言っていた竹之内だったが、このレースでは自ら動き優勝した。

2013年からベルギーのコンチネンタルチームColba - Superano Ham との契約を締結

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2013年 

ベルギーのコンチチームCOLBA に所属

GP Cricqelion でUCIポイント獲得
2014-1015年 
Veranclassic 所属

 

2012年の主な成績

9位 Grd Prix de la Ville de Beauchamp (FRA ELITE NATIONAL)
3位 Lendelede
9位 Circuit Pevele (FRA ELITE NATIONAL)
10位 Aalbeke
11位 Paris-Aras 2日目  (FRA ELITE NATIONAL)
8位 Le Bizet
4位 Gits 140㎞ A-kerimis
10位 Geluwe 
10位  Oostrozebeke
9位 Roeselare
5位 Ingelmunster
8位 Westrozebeke
8位 Perenchies UCI 1.2
1位 Bambrugge
6位 ZILLEBEKE-WESTOUTER-ZILLEBEKE IC.1
6位 BEVEREN-ROESELARE
1位 GP Gommegnies (FRA ELITE NATIONAL)
6位 GP Beuvry La Foret (FRA ELITE NATIONAL)
7位 HAALTERT

 

 

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