残念!
U23の日本選手権は140km、獲得標高約2000mとなる。コース図を見ただけだが一回の登りは「長くは無い」けれど、登りがきつい事には変わりは無く、レース展開にも大きく影響を与える事が予想される。
今日は5時間、10本の登り(獲得標高約1400m)を含むコースを作りチームトレーニングを行った。
5時間は決して長い時間ではないと思っているので、「サイクリングペースにならないように平坦区間もしっかりと踏む」事をトレーニング前に指示してスタートした。
1)Paterberg
2)Koppenberg
3)Ronse N60
4)Ellezelle N519
5)Frobecq Potteree~Houppe
6)Frobecq Puvinage~Houppe
7)Kanarieberg
8)Kruisberg
9)Triu
10)Oudekwarmont
1本目の登りで集団がバラバラになり、頂上~下りでいったんまとまり走り出したが、踏んでいく清水に誰も付いていかない。1 vs 6 で誰も追い付けないってどういう事だろうか?
「俺はこのペースで良い」と思っているのだろうか?
「追いつけるから大丈夫」だと思っているだろうか?
「必死」であることが全く伝わらなかったので、僕も後続の選手たちを置き去りにして清水に付いた。
その後 後続は迷子になり、清水は一人で4時間を走り続けた。
ラスト1時間で後続と清水は再合流したが、清水は登り10本、獲得標高1400m、5時間以上をNP273Watt で走り続けた。
これまでの日々の小さな積み重ねが今の実力差となり、これからの小さな積み重ねが将来の立ち居地を変えていく。
僕が選手たちに指示するトレーニング量は決して量的に多いものではない。例えばU23 1年目の選手には 5時間以上のトレーニングの指示を出さない。その代わり「しっかりと踏む事」を言い続けていたのだが、その事が選手たちにきちんと伝わらずにとても残念に思った。
清水は前日のレースで「絶好調」と言いながら序盤にリタイヤを喫していただけにコンディションが心配だったが、調子がよさそうで安心した。
Paterberg 石畳+20%
Koppenberg 石畳+20%くらい
先のPaterberg以降 清水の独走が始まった。
Oudekwarmont 13%くらいの登りの後に平坦が続きトータルで約2kmの石畳区間が続く。今年のフランドルでサガンとアベルマートが落車したのはこの区間。