Team Eurasia-iRC TIRE

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落車について Part1

サイクリングアカデミーでの中高生の落車に関する資料を整理しようと過去の数値を集めてみました。
初年度の2015年のデータは見つけられなかった…深い闇の中…あっ私のHDD内の深い奥のどこかにあると思われます…

で、2016年以降 過去4年分のデータが下です。

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年によって参加者数、参加レース数、参加期間が異なりますので、それぞれのレース参加者数を足したものが「ユニット」です。例えばRR年のXXのレースでエントリーが4名、YYのレースでエントリーが6名の場合はユニットが10となります。

落車数をユニットで割ったものが「1人の選手が1レースで落車する確立」となります(で、合ってますよね?)。

2018年からグッと減っていますが、2016年から落車に対する対策を考えていたのですが、2017年からは更にレース中の落車ゼロを目指した効果…だといいのですが、正直わかりません(冷汗

しかし、一つはっきりと言えることは、落車の原因は様々ですが、「周囲の環境」以外にも「当人」に原因がある落車も多数起きています。

上の表の「落車選手」はA,B,Cとありますが、これは落車した選手をそれぞれ示します。
2016年は落車が11回発生していますが、落車した選手数は10名です。J選手が一人で2回落車しています。さらにこの選手は翌年も1回落車しています。
そして複数回落車した選手を色分けすると、落車した選手の中で半数以上が複数回落車している事がわかります。

4年間で合計38名の参加があり、落車は26回発生し、全く落車していない選手は22名います。平均すれば1人の選手が1つのレースで落車する確率は10.2%ですが、3名の選手で27分の9回落車しています(各選手が同じレース数に参戦している訳ではないので、この理屈は正しくはありませんが、この場合はレース数が多い選手=落車が多い 訳ではないので、このまま進めます/因みにJ選手は2年で8レース走り落車は3回=37.5%。Iは25%、Hは23%の確率です)。

このようにしてみると、全く落車をしない選手が半数以上いる中で、一部の選手が複数回落車していることがわかります。

これはその選手が特に落車を起しやすいことを事を示しています。落車している多く選手は「自分が落車するのは自分に非が無い」と思っている選手が殆どだと思います。先ずは自分の非を認めて、「どうしたら防ぐ事ができたのか?」落車の原因を深く探してみてください。

プロを含む全ての選手の統計を取っているわけではないので一概には言えませんが、「落車の少ない選手の基準」として2%以下くらいが妥当だと思います。逆に言えば2%くらいまでは自らの能力を引き上げる事で落車の確立を下げることができます。

いずれにせよ、落車をしない為の意識の改革はキャリアを積んだベテランになるほど、修正できなくなります。可能な限り若い内に完成させることがとても重要です。

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落車の原因を皆で考えるグループワーク。潜在的に眠っている(眠らせている)落車の原因を掘り起こします。



Part 2に続きます。

teameurasia.hatenablog.com