Team Eurasia-iRC TIRE

🚴‍♀️ロードレースチーム Team Eurasia-IRC tire 日本と欧州で活動中!

Jプロツアー 群馬CSC 6月大会

概要
群馬CSCのサーキットを27周回。162㎞。
初めての逆周周りとなる。


結果
25位 小村悠樹
DNF 鳥海祐甫
DNF 鈴木来人
DNF 寺澤アンドリュウ
DNF 色川岳宏

レースの流れ

チームの目標は逃げに乗る事。TOJでは寺澤がエスケープグループに加わる事ができたが、あの時は経験不足が露呈し遅れてしまった。言ってしまえば「準備が出来ていなかった」。
今後のレースにおいては完走している選手には「逃げに乗る」その為の戦略、トレーニングを考え、次に逃げに加わった際には「最後まで残れる」ように、準備を進めていきたい。

小村は複雑なレース展開においても予測を立てながら動けているのは良かった。外れる事もあるが、何よりも予測を立てられるか否か…が最初の関門である。

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 photo:Kensaku SAKAI

1周半のニュートラル区間の後にレースがスタート。

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 photo:Kensaku SAKAI

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3周目の集団落車により色川が遅れてしまったが、那須ブラーゼン、愛三、ブリッツェン、マトリックスの選手等と共に、延々とローテーションを繰り返すことが出来た。幸い怪我も普段できない良い経験が出来たとポジティフに考えたい。

 photo:Kensaku SAKAI

7周目に16名の逃げが決まるまで8分20秒前後のハイペースが続いた。ユーラシアの選手達はこの間、集団後方に固まる事が多かった。
16名のエスケープにはユーラシアからは誰も加わることが出来なかった。

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チームで流行っている補給食は「みかん缶」  昭和にレースの選手にとって定番の補給食でした。

 photo:Kensaku SAKAI

 


有力チームがエスケープに加わっていた事から、集団のペースは一気に落ち、エスケープグループとのタイムギャップは4分半まで広がった。

9周を完了時からブリヂストンが集団を牽引し、メイン集団のタイムは8分30秒に上がり、タイムギャップは2分半にまで縮まった。
しかし、17周回目にブリヂストンの牽引が終わった事により、集団は活性化しアタックが繰り返される。

そこから20名の追走集団ができ、ここに小村が加わった。

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photo:Kensaku SAKAI

 


先頭集団ではアタックがおき4名が先行し、最後まで逃げ切った。
追走集団のなかでも細かいアタックは起きていたが、ペースが落ちる事はなく5位以下の集団スプリントとなり、小村は25位でフィニッシュした。


小村によるレポート
2021/06/13 JBCF群馬RR

Cat: P1

Course:群馬CSC

距離6km*27laps=162km 獲得標高2500m

使用タイヤ:Formula pro RBCC空気圧F:7.6bar R:7.5bar

Result:25th

今レースの目標

1. 前半、中盤、後半で3回ほどの逃げができるという仮定で中盤の逃げに乗ること。

2. 逃げの中で足を見せながら休むこと。そのために引くところ休むところをきちんと分けてレースをすること。

レース内容

1.5周のニュートラルが解除された後3周目のポイント周回に向けた動きがあった。この動きはポイント周回で吸収と考えていたのでスルー。自分の居た位置は動きが非常にギクシャクしている割に流れが無く(周りの面子がずっと同じ)で、いつ落車が起きてもおかしくない状況だったため、無理な割り込みなどを回避するために少し後ろから全体の様子を見て、スムーズに流れている列を探して入ることにした。結果周目には前よりの中盤まで上がれた。ペースが緩かったわけでは無いが、積極的に動いてる選手が決まっていて、人数が多いことと集団の空気から前半に大きめの勝ち逃げが決まると予想したので自分も動く方向にシフトした。5周目では前が見えてきていた事と追走にでた選手がいたので、自分も追走に入り、前に追いつくも人数が多く回らずに半周ほどで吸収される。このカウンターは確実に決まると考えたため入れるように準備を始める。下りで入部選手がアタックし、数名乗っていくのが見えたので登り区間でブリッジを掛けようとしていたが、横から上がってくる選手に飲まれアタックできず、逃してしまった。自分がやらなければならないことが決まっていて、タイミングを見ていたので、こういったミス?はなくしたい。

逃げが決まり集団が緩んでしまい、有力チームがほぼすべて乗っかってしまったため、非常に焦った。ありがたいことにBSがコントロールに入ってくれたことにより、冷静に状況を見直す機会を得れた。

ここで考えうるプランは

1. タイム差が詰まったところで追走が出る

2. 前が崩壊し、集団が一つになり仕切り直しになる

2案はネガティブかつ可能性が低いので基本的に1で考えてレースをはしることに切り替えた。途中から監督からローテに入れと指示があったが誰も上がらないので自分が上がり、そこでチームメイトを待つことにした。結果として2.3回短めに牽き下がっただけなのであまり良くない動きだったと思う。またその動きの後にブリッジを掛ける動きがかかり乗っていった。これも前に追いつくことは無かったが良い動きだったと思う。この動きの中で無駄に牽く、動く事が多かったのでそこは冷静になるべきだと思った。その後もいくつかアタックがかかるがめぼしい動きにはならなかった為、残った脚でどうすれば5番争いの集団に追いつくか考えながら走ったが、結局他チームのコントロールする集団の中で何も出来なかった。最終的には愛三の牽引により5番争い集団に追いつくもののそこから自分も一緒にブリッジを掛けることが出来ず、踏みなおすも手遅れだった。脚力などの多くの問題もあったが、ついていけるいけないの前に動く事が出来なかった事が心残りだった。

今後のレースに向けて考えることは後半の高出力の出力が悪い事と無駄に風を受けたり、冷静さを欠いてしまった部分で脚を貯めていく事である。また練習からこだわってやっていきたい。

橋川コメント
追走集団が出来た後…
「この動きの中で無駄に牽く、動く事が多かったのでそこは冷静になるべきだと思った。」
とあるが、あの追走集団の中で「追わなくてはいけないチーム」は当チームとレオモなわけで(追いたいチームはまた別として)、そこで脚を使った事は結果だけを求めればネガティフかもしれないけれど、他チーム、選手からの評価を得る という面ではポジティフだと思う。

動かなくてはいけないときに動かない選手は「選手」として認められない。

また、レース中の思考もストーリーをきちんと考え、予測し、修正しながら走れているのは何より素晴らしいです! それによって、勝ち逃げには乗れなかったけれど、レースの展開に加われているのは「偶然」や「まぐれ」では無い事を示しています。
このようなレースを続けていければ、近いうちに勝ち逃げに乗れます!