Team Eurasia-iRC TIRE

🚴‍♀️ロードレースチーム Team Eurasia-IRC tire 日本と欧州で活動中!

BRUGGE SINT-KRUIS (W)

18 x 6,1 km 109.8km 出走 165名 AVS44.2k/h
1 DELTOMBE Kevin LOTTO SOUDAL U23 2h28m
2 STALLAERT Joeri CIBEL-CEBON  +0´10"
3 CAETHOVEN Steven WIELERTEAM DECOCK
34位 岡本 隼 +0’46”
93位 雨澤 毅明 同上
116位 小野寺 望 4m45s
117位 鳴海 颯 同上
DNF 松本 祐典 落車
DNF 小林 海 メカトラ

1周目からロットのU23に所属する選手とベルギーのコンチチームに所属する有力選手を含む3名が集団を抜け出す。集団はそれを容認する形で進むが時折、合併を試みる選手によりアタックが起こり、集団のペースも落ちることは無い。

3名+130名の大集団のまま90分を超えた頃に10名が集団を抜け出し、さらに6名が続き、19名が先行した。これにより集団はペースが上がった。鳴海は約90名のメイン集団に残っていたが千切れてしまい、小野寺と共に最後尾集団でフィニッシュ。
小野寺はこれまでリタイヤが続いていたが、ようやく初完走を果たした。

今度はメイン集団に残れるよう期待したい。

同レースにはネイションズカップ遠征で欧州入りしていたナショナルチームメンバーが個人参戦していた。雨澤、岡本がメイン集団で完走したが二人とも積極的なレース内容で、19名を逃してしまった事が悔やまれる内容だった。


鳴海によるレポート

結果・117位
天気・晴れのち曇り、温⇒寒

目標・集団前方で走る。集団内で前に上がる。

展開・集団中ほどでスタート。前方に上がろうとするが、途中で落車が前方で起きたため、ペースダウンしてしまった。そこから風上に立ってしまったこと等により、後方に下がってしまう。そこからは、風向きに注意するようにしっかり意識した。向かい風区間は後ろのほうだったため、1列棒状で耐える展開だった。途中段差や道が狭くなるところでペースが落ちるので、前回のビデオで確認したように隙間があったら狙って入っていくようにした。その後石畳区間では左右が舗装路で走りやすそうに見えたが、流れていなかったので真ん中の石畳の上で力で前に行った。それでも、あまり前にまで行けなかった。追い風区間で前に追い付くのに足を使い、コーナーの立ち上がりでも後方にいたため、かなり足を使った。前に行きたかった。残り3周に入る前に千切れ、後ろから来た集団に乗ろうとしたが乗れず、どうにか最終集団に乗り、完走することができた。

考察・前回は集団内を縫うように前に上がること、位置を奪い合うことができていなかった。前回のレース後、ビデオを見ながら橋川監督に教えていただいたことを、今回のレースでは集団後方から中程までの間でだができたと思う。次回はもっと位置取りの激しい前方で戦いたい。また、まだ風向きに対する意識付けが徹底できていない。足を使わないところ、使ってでも前に上がるところの区別も経験を通して身につけていきたい。やはり集団後方に位置すると中切れや落車のリスク、またコーナーなどで前にいる選手より力を使ってしまう。集団内を自由に上がれるようになることがベストだと思うが、次回のレースはいつもより前方に並び、スタートしてみたいと思う。
今回、完走したものの集団前方に上がれず、千切れてしまい納得できないし、悔しい。次回以降この悔しさを生かし、課題をクリアしていこうと思う。

鳴海颯


1周目から逃げた3名。集団との差は常に1分以内で続いた。

レース前半から中盤に積極的な動きを見せた宇都宮ブリッツェンの雨澤。

日本大学の岡本。

初完走となった鳴海。メイン集団から遅れてしまったのが悔やまれる。

ペースの上がる集団。

メイン集団から遅れたものの約5分遅れで完走した。

優勝したロットU23のDELTOMBE Kevin。U23 4年目。2012年、ジュニアの世界選手権で6位に入賞しているが、その後ネイションズカップ等のレースには選抜されていない。BSアンカーも参戦したツールドノルマンディでは第1ステージ6位、総合では4m20s遅れで27位でフィニッシュしている。今日は前半から逃げ続け、吸収された19名の集団から更に独走で抜け出しての優勝である。
ネイションズカップにも選抜されず、コンチチームにも所属しないが、恐らく2年後くらいには実力通りにプロコンに所属するのではないだろうか?

日本の若い選手たちも欧州のヨーロッパプロを目指すのであれば、その過程を知り、受け入れなくてはならない。そこから目をそむけるのであれば、ヨーロッパプロは諦めた方が良い。仮に複雑な事情により、実力を伴わないまま飛び級でヨーロッパプロになった選手がいたとしても、チームからクビを宣告されるのも時間の問題である。必要とされるプロになるにはあるべき課題をクリアする必要がある。

ユーラシアの2名は初めての完走。長い道程を1歩踏み出しました。