チームにとっての開幕戦となった。
距離は23周103㎞の予定だったがスタート直前に吹雪いたことにより、レース開催の可否も含め検討が行われ、スタート時間が遅れた事で22周に周回数が減らされた。
まだ選手間のコミュニケーションもうまく取れていない状況だったので寺崎をレースキャプテンとし選手間のコミュニケーションをとった。
チームの目標は
1)逃げに乗って誰かが勝つ事
を最高目標と
2)勝ち逃げに乗る事
3)逃げが決まらない場合は集団スプリントで連携して勝つ事
を目標とした。
スタート直後から山口が積極的にアタックを繰り替えすがどれも決まらない。
30分を過ぎた頃に9名の逃げが決まりここに寺崎が加わったがすぐに遅れた。
メイン集団ではアタックが散発される。60分が過ぎた頃に中尾を含む約20名が集団を抜け出し、同じころ先頭集団では落車があり人数が減った事と強い風によりペースが落ち、90分を過ぎた頃に追走の20名が先頭集団においついた。後続の集団は降ろされた。
ここから更に3名が抜け出し、最後まで逃げ切った。中尾も集団から5名で抜け出し7位でフィニッシュした。
寺崎が「エスケープ」を見極めて正しい動きが出来たのも良かった。まだ雪深い福井でローラーが中心のトレーニングでコンディションは上がっていないが、チームの最初のJPT参戦は7週間後。確実にコンディションを戻して欲しい。
中尾はチームメイトが先頭集団から遅れた後の追走に乗ったのは良い動きだった。
山口は積極的にアタックはしていたが、「自分の好きなタイミング」で動いているだけで、「必要とされるタイミング」を見極める思考が無かったと思う。アタックが決まるタイミングを決めるのは「選手」ではなく「集団」が握っています。慎重になり過ぎるのも良くないが、今後はタイミングを見極めて逃げに加わって欲しい。
レースを動かしていた複数名の選手のうちの半数は高校生だった。AACAは有力選手の参加と厳しいレース展開により多くの事を学ぶ事ができる貴重なレースですが、レースのレベルは「ジュニアが動かせるレベル」です。一方ユーラシアの国内主戦場となるJPROツアーはジュニアのナショナルチームでも完走が難しいレベルです。
選手たちは各々危機感を持って競技生活を過ごして欲しいと思います。
橋川健