Team Eurasia-iRC TIRE

🚴‍♀️ロードレースチーム Team Eurasia-IRC tire 日本と欧州で活動中!

神宮外苑クリテリウム グループ2

2月23日に行われた神宮外苑クリテリウム。コロナウィルスで多くのイベントが中止になる中、(その判断については私からコメントできるものではありませんが)このレースに向けて準備を進めてきた選手達にとって、走るチャンスをいただいた事に感謝し、主催者及びスポンサー各社、ファンの皆様に御礼申し上げます。

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開発、企画、営業、皆を束ねる井上社長…iRC TIREの皆さんと!なぜかセンター山岸(笑


普段ベルギーのトップアマチュアカテゴリー(過去にワールドツアーで走っていた選手やベルギーのコンチチームに現所属している選手、プロを目指しているアマチュアが参戦している)を主戦場にしているユーラシアの選手達にとって、ベルギーではレベルが高過ぎて戦略的にレースを組み立て、実践する機会があまりない。そんな「戦略的に走る」経験の少なさが昨年の日本選手権では露呈してしまった。

今回の神宮のレースでは同世代の選手たちとの戦いとなるので、距離的には物足り無さを感じたが、勝つこと以上に「目標に向けて戦略を立てて実践する」事を重視し目標とした。

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左から寺澤、吉岡、花田、大町、山岸、鈴木(今レースは不参加)



グループ2 A組 参加メンバー 花田 鳥海 寺澤
花田がキャプテンとなり鳥海のゴールスプリントでの優勝を目指す!
距離が短かく、トラックを走っているスピードマンが多数参加している。故に集団が流れてそのままスプリントとなると、鳥海のスピードでも勝利を逃す可能性があるので、寺澤、花田がレース展開をより厳しいものとなる様に「仕向け」最後は鳥海をエースとしてスプリントとなる展開を「組み立てる」事が課題。

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花田(前)は経験の少ない鳥海(後)に対しアドバイスを行いながらレースを進める事ができた。


結果的には鳥海が他選手と接触しメカトラにより戦列を離れてしまい、花田が自分でスプリントを狙い2位。それまでの過程も良かったが、鳥海がトラブルの際も寺澤と情報を交わしながら勝負に出たのは良かった。しかし、あともう一ひねり…ラスト1周で寺澤にアタックさせて、他チームに追わせて、花田がスプリント待機…などがあっても良かったと思う。
これは理想論ですが、引き出しは多い方が良いので…

花田によるレポート

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第14回 明治神宮外苑大学クリテリウム

男子大学生グループ2A

2位/47人出走

12km 8周

 

1位 中村圭佑 鹿屋体育大学

2位 花田聖誠 TEAM EURASIA iRC TIRE

3位 關根論容 日本体育大学

 

自分のグループは、鳥海選手と寺澤選手と自分の3名。チームの目標としてはスプリント力のある鳥海選手のスプリントで優勝を狙うこと。自分が司令塔となり指示する役割。

 

1周目からペースが上がる。1周目完了時のホームストレートを自分を先頭に2周目に入る。

 

2周目から日大、日体大を中心にペースが上がる。所々ある抜け出しに寺澤選手に反応してもらう。レースというレース始めてという寺澤選手だったが、指示通り動いてくれる。

 

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積極的に動く寺澤。他チームを動かし、より厳しい展開とするための動きである。

3周目から日大の選手が単独で抜け出る。

そのタイミングで集団は牽制状態に。その間に差が広がってしまった。さすがにヤバイと思った選手たちが追走の動きをする。

自分もこれに加わり、次の周に追い付き振り出しに。

 

残り3周から辺りから、集団はスプリントを意識した雰囲気に。

このタイミングで鳥海選手に、自分の後ろに入るよう指示をした。しかしながら、鳥海選手が他選手と絡んでしまったらしく、メカトラブルで遅れてしまった。

鳥海選手が遅れてしまったので、寺澤選手に自分がスプリントをすると伝え、寺澤選手に集団前方に引き上げてもらう。

 

残り1周に入り、5番手以内をキープする。残り500mから日大の選手を先頭に鹿屋、自分の順で最終コーナーへ。

最終コーナーで焦ってしまい、オーバーラン。その間に自分の前に位置していた鹿屋の中村選手が立ち上がりから勢いにのっていく。日大の選手をパスし中村選手を追ったが、伸びが凄く、追い付くことは出来ず2位でゴールした。

 

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グループ2 B組 参加メンバー  大町 山岸 吉岡
B組の目標は「大町を逃げに乗せて優勝する」事。A組同様 距離が短く、スピードマンが多いので簡単には逃げは出来ない事を前提に、より厳しい展開に持っていき、大町が逃げを作るもしくは逃げに乗るチャンスを山岸、吉岡で組み立てる。その為の指示を大町が行う。
レースの細かい展開的には思い通りにならなかったが、山岸が積極的に動き、レースをより厳しいものとし、ラスト2周で大町が山岸と共にメイン集団から抜け出し、最終周回には逃げる石原選手を射程距離まで詰めて、最後は単独で大町が抜け出し、逃げる石原選手に追いつき優勝する事ができた。レースの多くを独走していた石原選手はこの日一番強さを見せていましたが大町が勝負に徹した事と、山岸の強力なアシストにより優勝する事ができました!

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2020/2/23

クラス2B

天気 晴れ

気温 暖かい

風 やや強い

結果 優勝

使用タイヤ iRC TIRE FORMULA PRO

空気圧 前後7.5Bar

 

展開
スタートして前に上がる。前はペースが上がっておらず、横に広がりつつあったところでアタックがかかり、少し集団が伸びる。
2周目に入り、少しペースが緩んだのでアタックをし、様子を確認するが集団が繋がっており、後ろに下がり再度アプローチを立てることに。下がっている時に後ろに他の選手が後ろにべったりついてきたので、車間を切りわざとペースを落としたところ、後ろは踏むのを辞め前との差ができる。

チーム的には山岸選手が乗っていたので、ここはツキイチで休む事ができる。3人位が5秒差になる。後ろはそこから日大の選手が1人ブリッジしていくが、そこには反応せずそのまま待機する。先頭は4人になり7秒差程になったところで、先頭で落車があり、石原選手のみが先行し、それ以外は吸収されて振り出しに戻る。

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誰も前に乗っていないので、追わないといけない展開に急変する。その後日大とユーラシアの2チームで前を追う事に。15秒ほどまで広がり、各選手焦りが見え始めたものの自分はきっかけ1つで追いつくと判断していたのと、今から捕まえると早すぎると思ったので、積極的には回らないようにする。一周で10秒差まで縮まる。残り2周をきり、ローテーションがまわってきて、引き終わって後ろを確認すると、山岸選手と2人になっていたので、2人で追走することに。

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残り一周で7秒差。後ろは3秒差位。残り800m位のところで山岸選手が引き終わり、そのままブリッジをかけ追走する。残り500m追いつく。後は最後の直線に。日体大の選手が後ろからかけてくる。それに合わせてスプリントを開始する。そのまま最後まで踏切優勝することができた。

 

感想
何としてでも勝ちたかったし、勝たないといけないレースで勝てたのは凄く嬉しい。良いシーズンインになったと思う。この先ベルギーに行っても、またしっかりと走って行きたいと思う。新たなFORMULA PROをこれからも引き続き、使用させて頂きたいと思った。なにより走っていいて楽しいタイヤでした!

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©MitsuiItaru



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