シーズンインが近づいてきて、低強度(Zone2~Zone3)から中間強度(Zone4)、高強度(Zone5~Zone6)の本格的なトレーニングが入ってきます。
下の図はジュニア選手に向けたトレーニングプログラムです。
ゴチャゴチャして分かりにくいですが、8日~14日までのトレーニングプログラムが書かれています。
Zone分けに関しては20分のMMP345ワットの選手を、私が勝手にエクセルを使ってゾーン分けしたものです。係数も載っているので参考にして下さい。
タイトルにある「インターバルトレーニングの強度 時間の設定について」ですが、私はレースで実際に走った「各強度(=Zone)における時間」をトレーニングで再現する事を基本としています。上の画像で真ん中あたりにある「Race」とある数値が各強度の秒数を示しています。
1日のレースではZone4は1200秒(20分)、Zone5は1000秒(約16分)に達しています。これはベルギーのかなりインターバルが多い(流れない)レースでの実際のデータから算出しています。
トレーニングで中間強度~高強度を行う時は、2つのゾーン+時間を1日のトレーニングで実行しています。分かりにくいと思うので実例で説明します。
例)11日のトレーニングはZone4とZone5とありますが、Zone4 メニューは320~360Wで20分 に加えて Zone5のメニューは380~580Wで11分と言う指示を出しています。
どのようにこの時間に達するかは選手の「出来るように」任せています。
Zone4 20分を1回でできるのであれば、それもいいし、もし、きついようであれば10分X2セットもしくは5分X4セットに分けています。
Zone5の11分に関しては一つの例として 380W 1分から40ワットずつ上げて行くインタバールトレーニングを設定しています。580ワットをピークにここからは40ワットずつ落としていきます。リカバリー時間が書いていないのは、各強度に達しない場合はいつでもリカバリーを入れて良い…と言う親心です。
実際のレースではZone4は1200秒(20分)、Zone5は1000秒(約16分)ですから、20分と11分と言うのは各強度においては「ほぼ」レースと同じ強度で走っている 事となります。
トレーニングでは1日で「2Zone」しか遂行しませんが、現実のレースでは「全部」やらなければなりません…今は「2Zone」ですが、シーズン直前になると「3Zone」となり、さらに厳しいものとなります。
因みにこの選手がZwiftでレースに参加した場合、Zone5は2分以下(レースでは16分)、Zone6は10秒以下(レースでは5分)です。恐らく、多くの選手も同じだと思います。実戦でのレースの準備としてはZwiftは全く「高強度では無い」ので注意して下さい。