高木 秀彰サポートプログラム ラ フィリップ ジルベール UCI1.1 ジュニア CA #13
今回のこの大会は故高木 秀彰氏の「若い選手を応援したい」と言う意思と、ご遺族の方々、関係者の皆さんのご支援により「高木 秀彰サポートプログラム」として実現させることができました。ナショナルチームの海外遠征が減っていく中、若い選手が欧州の国際レースに参加する事が出来た事は、今回の結果に関わらず参加した選手達にとって大きな「自信」「課題」「希望」を残したはずです。いまのこの気持ちを忘れずに突き進んで欲しいと思います。
また高木秀彰サポートプラグラムの対象となった川崎三織選手には欧州往復航空券、現地での生活費、レース参戦経費等のサポートが行われました。
8月18日 ラ フィリップ ジルベール UCI1.1 ジュニア 126km 出走127名
9位 川崎 三織
DNF 五十嵐 洸太
DNF 留目 夕陽
DNF 西本 健三郎
DNF 堀川 敬太郎
DNF 上野 颯斗
このレースはフィリップジルベールのファンクラブが主催し、リエージュ バストーニュ リエージュで有名な「ラ ルドゥ」の丘(1500m 平均勾配9.4%、最大勾配13.7%)を2回通過する。
コースは山岳賞のかかった登り6ヵ所に加え、フィニッシュは6回目の山岳ポイント「ラ ルドゥ」の中腹に設定され登りゴールとなる。126kmのコースで獲得標高は2050m。登りと下りしか無いコースレイアウト。
特にレース後半となる80km過ぎから厳しい登りが待ち構える。
参加選手は川崎 三織、五十嵐 洸太、留目 夕陽、西本 健三郎、堀川 敬太郎、上野 颯斗の6名。
チームとしての目標は序盤の逃げに加わることを第一とし、逃げに加われなかった場合は各登りでの中千切れに注意しつつ、80km以降の後半に備えて温存し完走する事とした。
スタートして40kmで集団落車が発生。上野と留目が落車。留目はすぐに立ち上がり集団を追い、集団に復帰したが、上野は追いつく事が出来ずにリタイヤとなった。
メイン集団では常にアタックが掛かっている状態で、20秒以下の小さなギャップで先行するグループができても集団が吸収したいた。
レースは80km過ぎに9名が最大で90秒先行し、ここから本当のレースが始まった。この時点でメイン集団は50名前後に絞られ、残っていたのは川崎のみ。
104km地点の登りで後続集団のペースが上がり約15名が飛び出し、川崎がここに加わった。川崎を含む15名は120km地点の「ラ ルドゥ」の登りの麓で先行する選手たちを吸収し、レースを振り出しに戻した。
ラ ルドゥの登りを先頭で通過した川崎だったが残り5kmの下り区間で8名の先行を許し、逃げ切られてしまった。川崎は後続の集団の先頭でフィニッシュし9位に入賞した。
登りを得意とする川崎だが得意な登りでその実力を如何なく発揮することができた。ただし夢中で走り続け自分でレース展開を組み立てながら進行させることはできなかった。今回は展開にも助けられた上での9位入賞であったが、今後も実力を発揮し国際大会でよい成績を残していくには「展開力」も求められてくる。
残る高校生活および来るべきU23としての競技生活の中でより積極的にレースを展開して欲しい。
このレースには世界選手権ジュニアロードレースで7位に入賞した英国代表のAlfred George や同4位、個人TTで2位のオランダ代表のEnzo Leijnse 以外にも数名が各国の代表として走っており、とてもコースのみならずとてもレベルの高いレースだった。来年も是非チャレンジしたい。
1 BROUWERS Emile AVI les 126 km en 3h09'04'' (moy. 39,986 km/h)
2 GELDERS Gil OOP 00:02
3 REINDERINK Pepijn BAL 00:02
4 ANDREASEN Jeppe VKO 00:02
5 STOCKWELL Oliver GBR 00:05
6 ASKEY Lewis GBR 00:08
7 PEATFIELD Isaac FEN 00:08
8 VAN OOSTEN Koert BAL 00:08
9 KAWASAKI Miori EUR 00:17
10 LEIJNSE Enzo WPG 00:17